【子どもコンテンツ心理学-3】子どもの内面にある動物を生かす発想

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映画『クレヨンしんちゃん ニンジャもののけ珍風伝』に、人が心の中に持っている獣を具現化させるもののけの術という忍法が出てきます。人が自分自身を何らかの動物と重ねる発想で最も身近なものに十二支があります。子どもたちはお正月に今年はなに年だということを聞き、特にそれが自分や家族の動物と重なった年などに十二支という存在について知り、自分の干支の動物に愛着を持ったりもします。カードゲームのテレビアニメなどでは、主人公や戦う相手が、何かの動物を模したドラゴンやモンスターなどとほとんど一体化してそのパワーを発揮します。『アニマル・シンキング』(2009)というビジネス書は、○○(動物)のように考える、何かの動物として思考してみることで自分の中のこだわりにとらわれないクリエイティブな発想が生まれるという思考法につての本です。クレヨンしんちゃんの映画でも、しんちゃんが助ける少年が自分の中の動物を全く違う動物と思い込んでいるというくだりがあります。子どもが自分を動物になぞらえるという視点は、その特徴や性格をポジティブにとらえてパワーを生み出すという視点と、全く性格の違う動物として考えてみることでふだんの自分と違うパターンの行動ができるという2通りのコンセプトに生かせるのではないでしょうか。